「フランスを選んで」マクロン氏、外国人研究者にアピール
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【4月19日 AFP】フランスのエマニュエル・マクロン大統領は18日、外国人研究者にフランスでの就労を呼び掛けた。ドナルド・トランプ米大統領が断行する研究予算削減の影響を受ける米国人研究者の誘致が狙いとみられる。
マクロン氏はX(旧ツイッター)に、「世界中の研究者の皆さん、フランスを選んでほしい。欧州を選んでほしい」「ここフランスでは、研究が最優先事項だ。イノベーション(革新)が文化だ。科学には無限の可能性がある」と投稿した。
マクロン氏によると、仏政府は来月、大学などの研究機関に対し、外国人研究者の招聘(しょうへい)費用を支援する資金援助プログラムを開始する。
仏政府は、「科学のためにフランスを選択する」プログラムで5月5日、外国人研究者を受け入れるための申請プラットフォームを立ち上げるとウェブサイトで発表。
「フランスは、世界中の学問の自由に対する攻撃に立ち向かうことに取り組む」と表明し、このプログラムによって、「大学、学校、研究機関」は研究者を受け入れるための政府支援金を申請できるようになるとしている。
トランプ氏が大統領に復帰して以来、米国の大学は連邦政府の助成金を大幅に削減される脅威に直面しており、研究プログラムは閉鎖の危機にひんし、職員は政治的見解を理由に拘束、国外退去させられるのではないかと恐れている。(c)AFP