米財務省、ハンガリー閣僚を制裁リストから除外
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【4月16日 AFP】米財務省は15日、ハンガリーのロガーン・アンタル官房長官を制裁リストから除外したことを明らかにした。ドナルド・トランプ大統領と親密なオルバン・ビクトル首相率いるハンガリーの民族主義政権は、米国の「風向きが変わった兆候」として歓迎した。
米国は今年1月、情報機関や政府の通信部門を監督する立場にあるロガーン氏について、汚職への関与の疑いがあるとして制裁リストに掲載。当時のデービッド・プレスマン駐ハンガリー大使は、「ロガーン・アンタルに代表される腐敗のシステムは、米国および同盟国の安全保障に関わる問題をめぐるハンガリーの意思決定に影響を及ぼしている」と述べた。
これに対しハンガリー側は、制裁について「失敗した米政権がハンガリーに送り込んだ大使による個人的な復讐(ふくしゅう)」だと反発していた。プレスマン氏は1月、トランプ氏就任前に辞任している。
ハンガリー政府のコバーチ・ゾルタン報道官は、ロガーン氏が米制裁リストから除外されたのを受け、「ハンガリーが不当と見なす行為を撤回するもので、トランプ大統領の復帰に伴う政策の転換が認められる」とX(旧ツイッター)に投稿した。(c)AFP