【4月15日 AFP】パレスチナ自治区ガザ地区のイスラム組織ハマスの幹部は14日、イスラエルがエジプトの仲介者を通じ、ガザに残る人質の半数を解放すれば、45日間の停戦に応じると提案してきたと明らかにした。

幹部はAFPに対し、イスラエルはガザ紛争を「恒久的に終結させる条件として、ハマスおよびガザのすべてのパレスチナ武装勢力の武装解除」を要求してきたと述べた。

この幹部によると、エジプトの仲介者が伝えたイスラエルの提案には、「合意の最初の1週間で人質の半数を解放すること、少なくとも45日間の新たな停戦、支援物資の搬入を認めること」が含まれている。

ハマスの指導者は提案を検討しているが、「ハマスや抵抗勢力にとって抵抗のための武装の解除は越えられない一線であり、交渉の余地はない」と、幹部は語った。

ハマスは2023年10月7日のイスラエルに対する奇襲で、251人の人質を取った。イスラエル軍によると、現在も58人がガザに拘束されたままで、うち34人は死亡が確認されている。

幹部によると、ハマスの交渉担当者はカタールに向かう予定。ハマスの事務所がある同国では、イスラエルとの主要な仲介交渉が行われてきた。

幹部は「ハマスは仲介者に対し、恒久的な停戦、ガザからのイスラエルの完全撤退、そして援助物資の受け入れを含む提案には同意する意向があると伝えた」と述べた。

イスラエル側は、こうした発言についてコメントしていない。(c)AFP/AFP Team in Gaza City with Louis Baudoin-Laarman in Jerusalem