【4月15日 AFP】人気歌手のケイティ・ペリーさんが14日、米アマゾン創業者ジェフ・ベゾス氏が設立した宇宙開発企業ブルー・オリジンのロケットに搭乗し、女性のみの宇宙飛行に参加して、無重力状態での浮遊を体験した。

ロケット「ニュー・シェパード」は、現地時間午前8時30分(日本時間午後10時30分)すぎに、テキサス州西部から打ち上げられた。

今回の飛行には、ベゾス氏の婚約者ローレン・サンチェスさんをはじめとする女性6人が参加。女性のみの宇宙飛行は、1963年に旧ソ連のワレンチナ・テレシコワ飛行士が単独飛行して以来となった。

完全自動化されたニュー・シェパードは、垂直に打ち上げられた後に乗員用カプセルが切り離された。6人はカプセル内で無重力状態での浮遊を体験。カプセルはパラシュートと逆推進ロケットで減速しながら、約10分後に無事に地上へと帰還した。

帰還したペリーさんは、カプセルを出ると大地にキスをした。そして「10点満点中の10点、これが私のレビュー。絶対行くべき」と興奮気味に話した上で、「この経験は、自分の中にどれだけの愛があるのかや自分がどれだけ愛されているのかは始まるまで分からないということを教えてくれた」と語った。ペリーさんが宇宙飛行中も手に持っていたのは、自身の娘の名前と同じ「デイジー」の花だった。

ブルー・オリジンはこれまでに複数の宇宙旅行ミッションを実施しており、今回で11回目の準軌道有人飛行となった。なお、搭乗費用は公表されていない。

映像はブルー・オリジンより提供。(c)AFP