イスラエル首相の仏大統領批判は「不当」 パレスチナ国家承認めぐり
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【4月14日 AFP】パレスチナ自治政府の外務庁は14日、フランスのエマニュエル・マクロン大統領が数か月以内にパレスチナ国家を承認する計画を表明したことに対するイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相の批判は「不当な攻撃」だと非難した。
ヨルダン川西岸のラマラに拠点を置くパレスチナ自治政府の外務庁は「エマニュエル・マクロン大統領に対するベンヤミン・ネタニヤフ首相とその息子による不当な攻撃と侮辱的な発言を強く非難する」との声明を発表。
「これらの発言は、ネタニヤフ氏が二国家解決に基づく和平に敵意を抱き続けていることの表れであり、国際的な正統性をあからさまに否定している。政治的解決ではなく、暴力や軍事的手段を一貫して優先している姿勢を示している」と非難した。
マクロン氏は今月9日に放映されたテレビ局フランス5のインタビューで、パレスチナ国家を承認する計画について言及し、6月に米ニューヨークで開催されるイスラエル・パレスチナ紛争解決に関する国連会議で承認する可能性があると語った。
このマクロン氏の発言はフランスの右派団体の他、イスラエルのネタニヤフ首相とその息子ヤイル・ネタニヤフ氏から一斉に批判された。
ヤイル・ネタニヤフ氏は12日夜、X(旧ツイッター)に英語で「ふざけるな!」と投稿。
ネタニヤフ首相も声明で「マクロン大統領がわれわれの土地の中心にパレスチナ国家を樹立するという考えを推進し続けているのは重大な誤りだ。その国家の唯一の野望は、イスラエルの破壊にある」と述べた。(c)AFP