【4月19日 AFP】世界から約160の国や地域が出展している大阪・関西万博。「愛の讃歌」をテーマとしたフランス館では、彫刻家オーギュスト・ロダンの彫刻や、ノートルダム大聖堂のガーゴイル(雨どいの役目を果たす怪物像)などが展示されていて、大勢の来場者を魅了している。

フランス館の総監督を務めるジャック・メール氏は「愛の讃歌」という同館のテーマについて、「なぜ愛の価値をテーマにしたかというと、日本には『愛の危機』があるからだ。女性の地位に関する危機、デジタル化と絡んだ人間関係の危機もある。だからこそ、われわれは『他者との関係性』という感情を、改めて広く知らせたい」と説明した。

フランスのLVMHグループは同館のメインパートナーを務めていて、傘下のルイ・ヴィトンのトランクでつくられる空間や、ディオールの衣装などを展示している。フランス館を訪れた人は「ヴィトンなどのビッグブランドがものすごい芸術を交えて展示していたので圧倒された。初めての感覚だった」と話した。

映像は13日撮影。(c)AFP