【4月14日 AFP】自転車ロードレースのワンデークラシック、パリ~ルーベが13日、仏コンピエーニュからルーベ間の259.2キロで行われ、アルペシン・ドゥクーニンクのマチュー・ファン・デル・プール(オランダ)がUAEチームエミレーツXRGのタデイ・ポガチャル(スロベニア)との一騎打ちを制し、大会3連覇を達成した。

「北の地獄」と呼ばれるレースを制したファン・デル・プールは、トップでフィニッシュするとバイクを飛び降りてそれを高く掲げ、ルーベのベロドロームを埋め尽くしたファンの前で雄たけびを上げた。パリ~ルーベ3連覇は1980年のフランチェスコ・モゼール(イタリア)以来の快挙となる。

友人でもあり、ライバルでもあるポガチャルと抱き合ったファン・デル・プールは、「すごく大きな優勝だ。本当に苦しかった」と語った。

レースの決め手となったのは、優勝争いが二人に絞られた後の石畳の狭い急カーブ。ポガチャルはそこへスピードをつけすぎて進入し、フェンスに突っ込むクラッシュでバイクのチェーンが外れてしまった。

ファン・デル・プールは「彼がコーナーでミスをしたので、行くしかなかった」と振り返った。ツール・ド・フランス王者のポガチャルを「史上最高のライダーの一人」と称賛しつつも、カーブに入るスピードが速すぎるのが見えたという。

リドル・トレックのマッズ・ピーダスン(デンマーク)が三つどもえのスプリント勝負を制して3位表彰台入りを果たした。チーム・ビスマ・リースアバイクのワウト・ファン・アールト(ベルギー)が4位となった。(c)AFP