【4月14日 AFP】男子テニス、モンテカルロ・マスターズは13日、シングルス決勝が行われ、大会第2シードのカルロス・アルカラス(スペイン)は第13シードのロレンツォ・ムゼッティ(イタリア)を3-6、6-1、6-0で下し、大会初制覇を果たした。

第1セットは落としたが、ムゼッティのけがにも助けられ、第2セット以降は1ゲームしか失わずにフルセット勝ちを収めた。マスターズ1000大会では通算6勝目。昨年のウィンブルドン選手権以来のビッグタイトルを手にし、連覇が懸かる全仏オープンへ向けて絶好のスタートを切った。

大会後に更新される世界ランキングでは、アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)を抜き、出場停止中のヤニック・シナー(イタリア)に次ぐ2位に浮上する。

一方のムゼッティは、ステファノス・チチパス(ギリシャ)とアレックス・デミノー(オーストラリア)というトップ10選手2人を倒して自身初のマスターズ決勝に勝ち上がってきたが、肌寒いコンディションの中で第2セット以降は右脚の問題に苦しめられた。

アルカラスも「望んだ勝ち方ではなかった」と話し、「ロレンツォにとっては長く激しい試合が多く、とてもタフな一週間だった。このような終わり方は簡単ではない。重傷ではないことを願っているし、すぐに100パーセントの状態に戻ってほしい」と続けた。

敗れはしたが、ムゼッティも世界11位に上がることが決まった。まだ始まったばかりのクレーコートシーズンで、さらなるランク上昇も期待される。

試合後には「おそらく今までで最高の大会の一つになった」と満足感を示し、「観客のためにも最高の形で試合を終えられず残念だが、前に進んでいつかリベンジしたい」と語った。(c)AFP