中国、米国に「歩み寄り」促す 関税合戦で米中対立激化
このニュースをシェア
【4月10日 AFP】中国は10日、ドナルド・トランプ米大統領が中国製品への関税を125%に引き上げたことを受け、米国に対し「歩み寄り」を呼びかけた。
トランプ氏は9日、発動されたばかりの関税の一部を、対象となる一部の国と地域に対して90日間停止すると発表。この発表を受けて、ウォール街をはじめアジア・欧州の株式市場は軒並み急騰した。
しかし、中国が報復として米国からの輸入品に最大84%の関税を課すと発表したことを受け、トランプ政権も中国製品への累計関税を再び引き上げ、125%とした。米中両国の貿易摩擦は激しさを増している。
中国商務省はこの関税措置が「世界経済に深刻な影響を及ぼしかねない」と警告しつつも、「対話の扉は開かれている」と表明。
同省の何詠前報道官は、「米国が中国に歩み寄り、相互尊重・平和共存・互恵の原則に基づいて、対話と協議によって意見の相違を適切に解決することを望む」と語った。(c)AFP