【4月15日 Peopleʼs Daily】中国がビザ免除政策を全面的に緩和し、海外からの来訪を促進する一連の政策措置を導入したことで、「中国ツアー」がますます多くの外国人観光客の選択肢となっている。

 中国国家移民管理局の最新データによると、2024年に全国の出入国管理局が審査した出入国人数は延べ6億1000万人に達し、前年比で43.9%増加した。このうち、中国本土の住民は延べ2億9100万人、香港・マカオ・台湾の住民は延べ2億5400万人、外国人は延べ6488万2000人で、それぞれ前年比で41.3%、38.8%、82.9%増加した。

 また全国の出入国検査場でビザなしの入国をした外国人は、延べ2011万5000人に達し、前年比112.3%の大幅増となった。好きな時に気軽に行ける「中国ツアー」は、世界が中国を理解するための新たな窓口とルートを開拓し、世界に中国の実像、多様性、活気を示している。

「金曜日、仕事の後でどこに行く?中国に行こうか!」最近、韓国のソーシャルメディアでは「金曜日仕事終わりに中国へ」がトレンドとなっている。

 韓国国土交通部の航空情報ポータルサイトが発表したデータによると、24年11月8日に中国が韓国に対してビザ免除政策を実施して以来、中国を訪れる韓国人観光客が大幅に増加し、すぐさま11月の月間往来人数が延べ99万3400人に達し、前年同期比で47%の増加となった。

 23年末以来、中国のビザ免除「友好国」は拡大を続けている。現在までに26か国と全面的な相互ビザ免除政策を実現し、38か国と試験的な単方向ビザ免除政策を実施、54か国とはトランジットビザ免除政策を実施している。

 中国は157の国と地域との間で様々な相互ビザ免除協定を締結している。また24年12月17日には、中国のトランジットビザ免除政策が全面的に緩和された。トランジットビザ免除の外国人の中国滞在期間は、従来の72時間と144時間から一律240時間までに延長された。トランジットビザ免除者の出入国検査場は、新たに21か所が追加され合計60か所になった。トランジットビザ免除の外国人は、滞在・旅行が許可されている24の省(自治区、直轄市)をまたいで旅行することができるようになった。

 ビザ免除効果は続々と現れ、「中国観光」は盛り上がっている。24年6月、中国がポーランドに対してビザ免除政策を発表してから30分後、中国のオンライン旅行大手「携程(Trip.com)」の国際版で、ポーランドユーザーによる中国関連キーワードの検索数が前日に比べ40%増加した。

 中国文化を愛するワルシャワ市民のミレーナ(Milena)さんは、すぐに中国旅行を決めた。彼女は10日間かけて中国を旅行し、張家界(Zhangjiajie)などの訪問地で、忘れられない思い出ができた。ミレーナさんは「本当に素晴らしかった。友達にも中国の景色を自分の目で見てほしい!」と言っている。

 ベルギーからの観光客、パトリック(Patrick)さん、ルーク(Luke)さん、イングリッド(Ingrid)さんは最近、中国旅行から戻ってきたばかりだ。「朝寝台列車で目覚めた時の車窓から一望できた青海チベット高原の雄大な景色は、本当に素晴らしい気分だった」、 チベット観光特別列車に乗車した彼らは興奮した様子でこう語った。彼らは、中国は旅すればするほど、その魅力をますます強く感じるという。「一度来たら、また何度も来たくなる。もっと多くの場所を訪れて、中国文化をもっと学びたい」と話している。

 流暢な中国語を話すドイツ出身のユルゲン・ケーラー(Jürgen Köhler)さんが中国へ向かった。ケーラーさんは中国の大手旅行不会社「上海CITS」のフランクフルト事務所の市場・営業部長で、今回の目的はドイツ人観光客向けの中国のハイキングコースの開発と「中国国際観光見本市(CITM)」への参加のためだ。

「当社のビザなし『中国ツアー』は大変好評で、発売するとすぐに多くの商品が完売となった。従来のルートに加え、新たに開発された長江三峡(Changjiang Sanxia)ルートも大変な人気だ。昨年当社が中国に受け入れた観光客数は19年の水準に戻った。今年はさらに増加すると予想している」、ケーラーさんはこう語った。

「中国ツアー」の人気は、航空輸送市場の成長も促している。マレーシアの旅行会社「高飛旅行サービス」の李其峰(Li Qifeng)CEOは、マレーシアと中国の双方からの観光客の出入国の熱狂ぶりを受け、航空分野のビジネスも成長していると述べた。

 最近、両国間で18の新たな直行便路線が追加され、複数の都市をカバーし、観光客のニーズにより良く応えるようになったという。

「百聞は一見にしかず」、インバウンド観光は海外からの観光客が中国を直接に深く理解する重要なルートだ。北京連合大学旅游学院の曾博偉(Zeng Bowei)主任は「ビザ免除政策はインバウンド観光の成長を促進しただけでなく、中国がオープンであるという強いシグナルを海外に発信した。政策の効果が発揮されるにつれ、さらに多くの外国人観光客が中国を訪問することが期待できる」と見ている。

 シンガポールの英字紙『インディペンデント(Independent Singapore)』は記事の中で、中国のビザ免除政策の拡大は世界的な観光産業に一層大きな影響を与えるだろうと指摘している。

 中国が外国人観光客に対して出入国サービスをより便利にするための積極的な取り組みを行うことは、旅行に関する障壁を減らし、中国の観光産業の急速な成長を促進するだけでなく、他の国々にも同様の政策の採用を促し、世界的な旅行をさらに便利にすることができる。そして、それが国際的な経済・文化交流と国際協力を強化し、最終的には世界各国が相互の結びつきを深めることにもなると信じている。(c)PeopleʼsDaily/AFPBBNews