ラームはLIVと米ツアーの統合に悲観的 「すぐには実現しない」
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【4月9日 AFP】男子ゴルフ、元世界ランキング1位のジョン・ラーム(スペイン)が8日、第89回マスターズ・トーナメントの開幕を前に、米ツアーとLIVゴルフリーグの統合について「すぐには実現しない」と悲観的な見通しを示した。
今季のメジャー初戦であるマスターズは、数か月ぶりに米ツアー組とLIV組のトップゴルファーたちが顔を合わせる機会になる。
しかし、2023年のマスターズ覇者ラームは、長らく議論されている統合がすぐに実現するとは考えておらず、記者会見で「みんなが望んでいると思う。しかし、知る限りすぐには実現しない」と述べた。
先月、ドナルド・トランプ米大統領が米ツアーとLIVのトップをホワイトハウスへ招待した際には、米ツアーとDPワールドツアー(欧州ツアー)、LIVゴルフを後援するサウジアラビアの政府系基金パブリック・インベストメント・ファンド(PIF)との交渉が進展することへの期待が高まった。
しかし、トランプ氏が今後の展開について強気の姿勢を示している中で、英ガーディアン紙の報道によると、15億ドル(約2182億円)の投資を持ちかけたPIFに対して、米ツアーは見返りに「大幅な譲歩」を行うことをよしとせず、交渉は行き詰まったという。
ラームは、自分を含めた大半の選手が実情をまったく把握していないと述べ、「誰も知らない。みんなが解決策を求めているが、見いだすのは難しい」と語った。(c)AFP