米国防長官がパナマ訪問「中国の運河妨害許さない」
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【4月9日 AFP】ピート・ヘグセス米国防長官は8日、中米パナマを訪問し、中国がパナマ運河の運営を危険にさらすことを米国は許さないと警告した。
ドナルド・トランプ大統領は1月の就任以来、米国が建設したパナマ運河に対して中国が過剰な影響力を持っているとして、これに対抗するため運河を「取り戻す」と主張している。トランプ政権の閣僚によるパナマ訪問は、2月のマルコ・ルビオ国務長官に続きヘグセス氏で2度目となった。
ヘグセス氏はパナマ運河の入り口にある警察署で演説し、「現在、パナマ運河は継続的な脅威に直面している」「米国は、共産主義の中国や他のどの国も運河の運営や保全を脅かすことを許さない」と述べた。
米国は100年以上前にパナマ運河を建設し、1999年にパナマに引き渡した。
香港の企業が大西洋と太平洋を結ぶ運河の両端にある2つの港を運営している。
ヘグセス氏のパナマ訪問に際し、首都パナマ市では約200人が抗議に参加。デモの参加者は「トランプ、パナマから手を引け」と書かれた横断幕を掲げ、米国旗を燃やした。(c)AFP