【4月8日 AFP】ベトナム政府は7日、ドナルド・トランプ米大統領が対米輸出品に最大46%の関税を課す方針を示したことを受け、その発動を遅らせるために、安全保障や防衛関連を含む米国製品の購入を拡大する意向を表明した。

ファム・ミン・チン首相は同日夜、政府のポータルサイトに掲載された声明で、「米国側と接触し、交渉を通じて持続可能な貿易収支の実現に向けた合意を目指す」と述べた。また、「米国が強みを持ち、ベトナムが必要とする分野、特に安全保障や防衛における米国製品の購入を増やし、航空機の早期調達も進める」と明らかにした。

一方、ベトナムの最高指導者であるトー・ラム共産党書記長はトランプ氏に書簡を送り、交渉の時間を確保するため、関税発動を少なくとも45日間延期するよう要請。5月末にワシントンを訪れ、トランプ氏と直接協議を行いたいとの意向も伝えた。(c)AFP