【4月8日 AFP】世界貿易機関(WTO)は7日、トランプ米政権が輸入車を対象に発動した25%の追加関税をめぐり、カナダがWTOに提訴したと発表した。

カナダは、トランプ政権が米国内で製造されていないすべての自動車を対象に追加関税を発動した3日に即日、WTOに提訴。対抗措置として、米国からの輸入車に25%の報復関税を課す方針も明らかにした。

一方カナダは、ドナルド・トランプ大統領が先週発表した各国・地域に対する「相互関税」は免れた。米国・カナダ・メキシコ自由貿易協定(USMCA)に準拠する製品には適用除外が認められているためだ。

ただ、自動車分野での提訴に先立ち、鉄鋼・アルミニウム関税に関してもすでにWTOに提訴している。

自動車・同部品に対する関税は、この部門の市場が高度に統合されている北米に、深刻な打撃を与えるとみられている。(c)AFP