【4月9日 CGTN Japanese】このほど北京で開かれた2025中関村フォーラム年次総会で発表された「中国ユニコーン企業発展報告(2025年)」によると、中国のユニコーン企業数は現在までに世界の約30%を占める409社に達しました。中国のユニコーン企業は57の都市に分布しており、うち企業数が最も多いのは北京で、上海、深セン、広州、杭州の順で続いています。この5都市にあるユニコーン企業数は全国の6割以上を占め、その評価総額は全国の7割以上を占めています。

 報告によると、北京市のユニコーン企業は115社です。その総評価額は5949億ドル(約87兆円)で、企業数と評価額は長年にわたり全国1位、世界トップ3内を維持しています。特に、北京ではハードテクノロジー系の事業を展開するユニコーン企業が占める割合はこの5年間で28.3ポイント増加して71.3%に達し、年平均の増加は7ポイントでした。これらのユニコーン企業は宇宙の商業利用、集積回路などの分野で世界をリードする数多くのイノベーションの成果を生み出しました。

 北京にはこのほか、国家重点実験室が全国の約3分の1を占める77カ所あります。北京の研究所、大学、または企業が先頭に立って取り組み、中国国家科学技術賞を受賞したプロジェクトの数は全国一であり、自動運転、人型ロボット、バイオ医薬品など多くのハイテク成果の産業化をけん引しています。

 また、北京では現在、1日当たり約300社以上のテクノロジー企業が誕生しており、1平方キロ当たりの企業数はすでにシリコンバレーを超えたとのことです。北京市政府は新興産業と未来産業を積極的に配置し、人工知能(AI)や医薬健康などに関する30件余りの産業政策を打ち出し、細胞と遺伝子治療、6G通信、量子情報、新型エネルギー貯蔵など20の新分野の成長を促し、ユニコーン企業の育成と発展を加速させています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News