【4月5日 AFP】マルコ・ルビオ米国務長官は4日、ドナルド・トランプ大統領が領有を狙うデンマーク自治領グリーンランドについて、住民の自決権を尊重するが、中国に依存することは許さないと述べた。

トランプ氏は安全保障上の理由から、資源が豊富なグリーンランドの領有に意欲を示しており、デンマーク政府の反発を受けている。

ルビオ氏はベルギーの首都ブリュッセルで開かれた北大西洋条約機構(NATO)外相会合の後、「デンマークは、グリーンランド住民がデンマークの一部にはなりたがっていないという事実に目を向けなければならない」「中国が今後参入して多額の資金を提供し、(グリーンランドを)中国に依存させることを許すつもりはない」と述べた。

世論調査によると、グリーンランド住民約5万7000人の大半はデンマークからの独立を望む一方、米国の一部になることも望んでいない。

ルビオ氏によれば、J・D・バンス米副大統領が先週グリーンランドを訪問した際、米国は「グリーンランド住民の自決権を尊重する」と明言した。(c)AFP