【4月2日 Peopleʼs Daily】環球時報(Global Times)研究院が実施した「中国国際イメージ・グローバル調査報告」が1月10日に初めて発表された。

 調査報告によると、外国人の回答者の90%以上が今後10年間、中国経済は成長を続けると信じていた。また、外国人の回答者の大半が、中国は「グローバル・サウス」の一員だと認識し、中国が「グローバル・サウス」の国々と共に世界の平和を維持し、文明の多様性を守り、経済協力を促進し、国際的な発言力を高めることを望んでいた。

 この調査は、14の先進国と32の発展途上国から5万1000人を対象に選出し、各大陸の代表的な国々、G20の全加盟国、BRICS諸国、ASEAN諸国を網羅している。これは中国が建国以来実施した世界規模の世論調査としては最大規模のもので、サンプル数も最大、設問も最も全面的で詳細なものだ。

 調査によると、外国人の大半が中国の今後の経済成長と発展の潜在力について肯定的な見方をしており、80%近くの外国人が中国の将来の発展を信じていることが分かった。また、90%以上の外国人が今後10年間、中国の経済成長は持続すると考えており、60%近くが中国は世界経済成長の主な原動力であると認めている。

 中国の成長率が今後増していくと予想する割合は、発展途上国、中東諸国、BRICS諸国の中では4分の3を超え、アフリカ諸国では85%、欧州諸国と東南アジア諸国連合(ASEAN)では70%を超え、先進国では60%を超えている。

 また海外の60%の人びとは、中国の改革開放のさらなる深化と拡大は正しい方向性だと認識している。

 約3分の2の人びとが、中国の経済見通しは明るく潜在力があると認め、20%が中立的な見方だった。

 中国の経済見通しは明るく有望であると認識する人の割合が最も高かったのはアフリカ諸国の81%で、中東、BRICS諸国、発展途上国では70%を超え、ヨーロッパ諸国とASEAN諸国では60%を超え、先進国では半数を超えた。

 この調査では、回答者に過去1年間の中国に対する最も印象的なキーワードを記述してもらった。使用率が最も高かったキーワードには、「経済」、「技術・科学技術」「発展・先進」「良い」「強力・大国」「先進・イノベーション」「文化・文明」「商品・製品」「人口が多い」「中華料理・美食」などだった。

 先進国、ヨーロッパ諸国、中東諸国、ASEAN諸国では「経済」が最も多く挙げられ、発展途上国、アフリカ諸国、BRICS諸国では「技術」が最も多く挙げられた。

 中国および中国人に対する全体的な評価では、60%近くの外国人が中国に対して全体的に良い印象を持っている一方で、30%以上が中立的な見方を示した。

 現在、「グローバル・サウス」は勢力を拡大し、人類の進歩においてますます重要な役割を果たしている。今回の調査では、外国人の大多数が中国は「グローバル・サウス」の一員であると認めている。

 また中国と発展途上国との関係について、外国人の大多数が、中国は発展途上国のパートナーであり、欧米諸国がでっち上げた「新植民地主義」、「債務のわな」、「資源の略奪」、「過剰生産能力による不当な輸出」などではないことを認めている。

 現在、中国は183か国と国交を樹立し、150を超える国や地域の主要な貿易パートナーとなっている。

 この調査で、中国と友好的な関係を築くことが、あらゆる国の人びとの共通の願いであることが明らかになった。外国人の回答者の80%以上が、自国と中国の関係を友好的で正常で戦略的な協力関係だと考えており、62%の外国人が自国と中国の関係をさらに良くしたいと望んでいる。

 中国が短期ビザ免除政策を実施した後、回答者の70%近くが、今後中国を訪問したいと回答した。

 また、40歳以上の年齢層と比較して、40歳未満の若い年齢層は中国への関心が高く、印象も良く、熱意も高く、親近感も強いという傾向がみられた。(c)PeopleʼsDaily/AFPBBNews