中国 アジアとアフリカを結ぶ1万キロ以上の衛星・地上一体化量子通信を実現
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【3月25日 CGTN Japanese】中国科技大学が20日に明らかにしたところによると、同校の研究者は国内外の複数の研究チームと協力し、世界で初めて、量子マイクロナノ衛星と小型で移動可能な地上局との間のリアルタイム衛星・地上一体化量子鍵配送を実現したということです。
衛星が1回通過する間に最大100万ビットの安全な鍵共有が行われ、中国から南アフリカまでの1万2900キロ以上の距離を隔てた量子鍵を確立し、画像データの「1個のデータ配送に1暗号」という暗号化と伝送を完成させ、衛星量子通信ネットワークの実用化に道を開いたとされます。この成果は20日、国際的な学術誌『ネイチャー』にオンラインで発表されました。
中国は2022年7月に世界初の量子マイクロナノ衛星を打ち上げました。このマイクロナノ衛星のコストは量子科学実験衛星「墨子号」の20分の1にすぎませんが、光源の周波数は約6倍に増加したとのことです。
今回、量子マイクロナノ衛星は中国の済南、合肥、武漢、北京、上海、南アフリカのスレテンボッシュなどの地上光学ステーションと光リンクを構築し、リアルタイムの衛星・地上一体化量子鍵配布実験に成功しました。研究チームはさらに、衛星を信頼できる転送媒体として、1万2900キロ以上離れた北京ステーションと南アフリカのスレテンボッシュステーション間の暗号化鍵共有とデータ中継を実現させました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News