【3月23日 AFP】空港に電力を供給する変電所で発生した火災の影響で閉鎖されていた英ロンドンのヒースロー空港は22日、全面再開を発表した。ただ、一部の便で遅延や欠航が続いている。

ヒースロー空港は21日、火災に伴う停電によりほぼ終日閉鎖されていたが、同日夜に一部の便の発着が再開された。

フライト追跡サイトFlightradar24によると、約1350便が閉鎖の影響を受けた。閉鎖が発表された時点で約120便がヒースロー空港に向かって飛行中で、行き先の変更を余儀なくされた。

ヒースロー空港は欧州で最も利用客の多いハブ空港。国内外の多数の乗客に影響が及んだ今回の閉鎖により、信頼性をめぐる深刻な疑問が投げかけられた。

ロンドン警視庁の対テロ部隊が火災の影響について調査を主導しているが、「現時点では不正行為の兆候はない」と述べた。

消防当局は、20日夜に発生した火災に事件性はないとみて、調査は「配電設備に焦点を合わせる」と説明した。

火災の影響で約150人が周辺の建物から避難し、10万世帯で数時間にわたり停電が発生した。(c)AFP/Lena VOELK and Peter HUTCHISON