雪崩で生き埋めになった男性、7時間後に「奇跡」の生還 ノルウェー
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【3月20日 AFP】ノルウェー北部リンゲンで雪崩に巻き込まれ、7時間生き埋めになっていた観光客が19日、「奇跡」の生還を果たした。地元メディアが報じた。
40〜50代とみられる男性は、雪の下の空洞部から自分で警察に通報し、その場所で7時間近く過ごしていた。真夜中過ぎに約1.5メートルの雪の下から発見された当時、意識もあったという。
トロムセ大学で雪崩を研究しているアウドゥン・ヘットランド氏は地元紙に対し、雪崩に巻き込まれて生き埋めになった場合、「通常10分以内に窒息死する」と説明。
「それより長く生きている人もいるが、7時間も生きていた前例はほとんどない」と話した。
リンゲン市長のエリック・ラーセン氏は、公共放送NRKで「奇跡だ」と評した。
この男性を含めた3人の外国人観光客は、当局が雪崩の危険性が高いと警告していた地域でスキーをしていた。
もう1人の男性も雪崩に巻き込まれ、フィヨルドの入り江に流されたが、自力で岸にたどり着き、当局に連絡した。
もう1人の女性の安否は分かっておらず、捜索が続けられている。
観光客3人の国籍は明らかにされていない。(c)AFP