【3月16日 AFP】セルビアの首都ベオグラードで15日、ここ数か月間で最大規模の反汚職デモが行われた。同国ではアレクサンダル・ブチッチ政権への批判が強まっており、これまでに首相らが辞任している。

デモ参加者は一時、約2キロにわたって、国会議事堂や主要広場の周辺道路を埋め尽くした。

28歳の参加者は「私たちは長年にわたる独裁、無法、腐敗への不満を表明するために街頭に集まった」と語った。

こうした行動は、昨年11月に北部ノビサド市で駅の屋根が崩壊し15人が死亡した事故がきっかけとなった。建設事業における腐敗疑惑と監督の甘さに対する長年の怒りが爆発し、国を揺るがすデモに発展している。

15日のデモ後、内務省は少なくとも10万7000人が参加したと発表した。

一方、群衆の規模を監視する団体「パブリック・アセンブリ・アーカイブ」は、参加者数は27万5000~32万5000人と推定。実際にこの通りなら、セルビアで近年行われたデモとしては最大級となる。(c)AFP/Ognjen Zoric and Mina Pejakovic