トランプ氏、「不正義省」で演説 政敵とメディアを批判
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【3月15日 AFP】ドナルド・トランプ米大統領は14日、司法省での演説で「違法な」メディアと政敵を激しく批判した。
米史上初めて有罪評決を受けたまま大統領に就任したトランプ氏は、政治的圧力から隔絶されていなければならない司法省で、法と秩序について演説するはずだった。
だが、ジョー・バイデン前大統領が同省を「武器として」使って自身を攻撃したとの不満を繰り返し、敵を「あぶり出す」と宣言することに多くの時間を費やした。
「バイデン前政権は司法省を不正義省に変えた」「私はきょう、皆さんの前で宣言する。そのような時代は終わった、二度と戻ってくることはないと」と主張した。
トランプ氏は就任後、2020年大統領選の結果を覆そうとしたとされる事件など2件で自身を起訴した司法省を激しく批判してきた。
今回の演説でさらに踏み込み、敵を調査し、突き止めると表明。「この壁の中で起きたうそと虐待について正直にならなければならない」「連邦政府から悪党や腐敗した勢力を排除し、彼らが行った悪質な犯罪と不正行為を徹底的に調査する」と主張した。
トランプ氏は検察官や法執行官らの前で、自身を批判的に報じるメディアにも怒りの矛先を向けた。
CNNやMSNBCなどの放送局や新聞各紙は「私のことを97.6%は悪く報じている」と主張し、「それを止めなければならない。違法化しなければならない」と訴えた。
こうしたメディアを「民主党の手先」と呼び、「彼らは本当に腐敗している。法に反している。彼らのやっていることは違法だ」といら立ちをあらわにした。(c)AFP