【3月14日 AFP】ドナルド・トランプ米大統領がアイルランドに所有するゴルフコースで、何者かがグリーンを掘り起こし、パレスチナの旗を立てた。同国警察は13日、「器物損壊」の疑いで捜査を開始したと発表した。英スコットランドにはトランプ氏の次男、エリック・トランプ氏が商談のため訪れている。

アイルランドのメディアによると、同国西部ドゥーンベグにある「トランプ・インターナショナル・ゴルフリンクス・アンド・ホテル」で、何者かが二つのグリーンを掘り起こし、パレスチナの旗を立てた。

警察はAFPに宛てた声明で、「ウェストクレアの商業施設で発生した器物損壊事件を捜査中」と述べた。

トランプ・アイルランドの広報は声明で、「これは子どもじみた犯罪行為だが、トランプ・ドゥーンベグの素晴らしいチームが事業に影響を与えないよう努める」と述べた。

これに先立ち、スコットランドのエディンバラでは13日、エリック氏がジョン・スウィニー首相と会談し、スコットランドでのゴルフ事業に焦点を当てた話し合いを行った。

トランプ・オーガナイゼーションの副社長であるエリック氏によると、スウィニー首相は同社の「スコットランドへの莫大な投資とコミットメント」に感謝の意を表した。

エリック氏は声明で「スコットランドや米国の政治については話し合わず、ゴルフに集中した」と彼は付け加え、会談を「非常に前向きで建設的」と評した。

スコットランドのターンベリーにあるトランプ氏のゴルフリゾートも8日、芝生に大きな白い文字で「GAZA IS NOT 4 SALE(ガザは売り物ではない)」と書かれる被害を受けていた。

スコットランド警察はAFPに対し、事件を捜査中だと述べた。(c)AFP