【3月15日 Peopleʼs Daily】習近平(Xi Jinping)国家主席は2025年の新年の祝辞で「中国は他国と協力して文明間の相互学習の推進者となり、異なる文明の調和のとれた共存を推進するための知恵と先見性を示し、人類文明の進歩の促進のための広い視野と責任感を明らかにする」と、改めて表明した。

 世界は新たな動乱と変革の時代に入り、グローバルな問題が次々と浮上している。こうした問題の根底には、異なる文明が平和的に共存し、調和的に共生していくにはどうすればよいかという根本的課題が存在している。

 絶えず台頭する一国主義、保護主義、ポピュリズムの風潮に直面し、また文化や文明の違いによる紛争の増加を前にして、中国が揺るぎなく進めている文明間の相互学習は、5千年を超える文明の知恵に根ざした賢明な選択なのである。

 文明の繁栄と人類の進歩は、互いの相違点の尊重と共通点の模索、開放性と包容性、文明間交流と相互学習という基本的な姿勢から切り離しては実現できない。対話が増えれば対立は減り、寛容さが増せば隔たりは減るものである。
習主席は、異なる文明間の交流と相互理解を自らの手で推進している。世界の異なる文明が、あたかも中国の九寨溝(Jiuzhaigou)の五色の池のような、ペルーのマラスの塩田のような、色も形も様々だが、互いに補い合えるような関係の構築を目指している。

 習主席は、米国の友人への返事の中で「米中関係の継続的な発展は、両国の国民に、一層依存している」と述べている。また、初めて開催された「世界古典学大会」への祝辞の中で「異なる文明の中から知恵を求め、栄養をくみ取ることの重要性」を強調している。

 新興5か国(BRICS)諸国や「上海協力機構(SCO)」の国際協力の青写真を解説する時、彼はいつも「文化交流と対話の重要性」を強調している。

 習主席は一つ一つ深く掘り下げ、一つ一つその思想を先導しながら、異なる文明の交流と相互学習に推進力を注ぎ込み、国同士が互いにどう付き合うべきか、世界的な課題にどう対処すべきかなどの困難な問題に対する知恵と答えを提供している。

 文明は水のように、音も無く万物を潤す。中国では古くから「同舟共済(同じ舟に乗り合わせた者同士が共に力を合わせる)」という言葉があるが、今こそ「同球共済(同じ世界に住む者同士で力を合わせる)」必要があるだろう。国際社会において対話を促進して相違点を解消し、協力によって対立を乗り越え、共に手を取り合って調和と共存の素晴らしい世界を築くことが求められている。

 習主席のこのような重要な論述は、中国の優秀な伝統文化の真髄を体現し、時代の課題を照らす思想の光となるものだ。

 24年6月に開催された第78回国連総会で、中国が提案した「文明間対話の国際デー」の制定が満場一致で採択された。これは、異なる文明間の偏見や誤解を解消し、理解と信頼を深めるための中国の貢献を如実に示す事例だと言える。

 文明の発展にとって、現代化は重要な命題である。現代化は一部の国の専売特許ではなく、単純に二者択一を迫るものではない。また簡単な「コピーアンドペースト」で実現できるものでもない。

 中国は各国と手を携えて、ガバナンスや発展の経験の交流を絶えず強化しながら、現代化への道を歩み始めている。24年11月、ブラジルのリオデジャネイロで開催された「主要20か国・地域(G20)首脳会議」で、習主席は中国の貧困撲滅の成功例を紹介した。中国は、村、家庭、個人の各々に合わせた政策を採用し、貧困地域におけるインフラの改善を支援し、現地の状況に応じた「地域に血を通わせる」有効な機能を持つ産業を発展させ、先進地域と後進地域のペアリングを進めて相互扶助を実践させた。
そしてこの中国の実践経験は、広く世界の注目を集めることになっている。

 貧困軽減から反腐敗、共同富裕の推進から生態文明の構築まで、中国式の現代化を通じて積み重ねられた成功体験は、人類文明の進歩を促す共有財産となりつつある。「中国とアフリカとの現代化推進10大パートナーシップ行動計画」の第1項は、文明間の相互学習に関するパートナーシップ構想である。

 その中で双方は協力して中国とアフリカのガバナンスに関する経験を交換するプラットフォームを構築するとしている。「中国は、価値観共有と相互尊重の精神に基づき、自らの経験を他国と分かち合いたいと望んでいる」「アフリカと中国は互いに学び合い、互いの強みを補い合うことで、工業化と現代化のプロセスを加速させることができる」という考え方に基づいている。

 今日、中国は終始一貫して各国との交流と相互学習の強化に尽力している。そしてこれが国際社会から、特にグローバル・サウスの諸国から、発展と進歩のチャンスと希望を示すものとして、ますます注目されるようになっている。

 世界は豊かであり多彩であり、文明も多様である。人類文明の行く末を左右する交差点に立っている今日、中国は各国と手を携えて文明間の相互学習の推進者となり、人類のあらゆる文明が共に輝くために努力し、共に彩り豊かで美しい文明を織り上げようとしている。

 現実の生活における文化の壁を取り除き、人類の魂(たましい)の共感を妨げる誤謬(ごびゅう)に抵抗し、人類の交流を妨げる精神的障壁を打破し、さまざまな文明が互いに美しく調和し共存する世界を実現したいと考えている。(c)PeopleʼsDaily/AFPBBNews