希望か懸念か ウクライナとの30日停戦案にモスクワ市民の反応二分
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■ロシア国民に広がる戦争疲れ
歯科医のセルゲイさん(62)は、トランプ政権の紛争終結に向けた取り組みに「希望を抱いている」と語る。ジョー・バイデン前大統領の退任後、米ロ関係が改善したことを歓迎し、「米国が交渉に関与するのは悪いことではない。バイデン政権時代よりはましだ。小さいながらも希望が生まれた」と話した。
一方で、セルゲイさんは停戦が紛争終結にはつながらない可能性が高いとも指摘する。
ロシアは2022年にウクライナへの全面侵攻を開始して以降、ウクライナ東部・南部の広大な地域を占領している。
「ウクライナが領土放棄に同意する可能性は低い。ロシア側では、これらの領土はすでにロシアの一部だと宣言されている」とした上で、「ロシア側も(軍事)境界線の固定にあっさり同意することはないだろう」と話した。
リハビリ専門医のセルゲイさん(27)は停戦を支持し、「さまざまな問題が平和的に解決されることを願っている」と語る。
さらに、ロシア国内で広がる戦争疲れを反映するように、「この問題(ウクライナ紛争)について考える時間が少ないほど、生きるのが楽になる」とも話した。(c)AFP
