動画:北海で貨物船とタンカー衝突 1人不明
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【3月11日 AFP】英東部沖の北海で10日、米軍がチャーターしたジェット燃料を運ぶタンカーに貨物船が衝突し、乗組員1人が行方不明となっている。沿岸には、有害物質が漂着する恐れが出ている。
米海運会社クローリーの発表によると、同社のタンカー「ステナ・イマキュレート」がキングストンアポンハルに近い海岸の沖合に停泊していたところ、コンテナ船「ソロング」に衝突された。
その結果、ステナに積載されていたジェット燃料「A1」が炎上し、流出したもようだ。
英海事情報・調査会社ロイズ・リストによれば、ステナはジェット燃料約22バレルを積載。ソロングはシアン化ナトリウム(青酸ソーダ)入りのコンテナ15本を積んでいたが、流出については分かっていない。
衝突現場は約16キロ沖合の海上で、厚い黒煙と炎が立ち上る様子が、沿岸から撮影された映像に捉えられている。
救急当局は、衝突現場で両船合わせて36人の乗組員を確認。病院に搬送する必要のある乗組員はいなかった。
ソロングの船主であるドイツのエルンスト・ルスによると、同船の乗組員14人のうち13人が陸上に運ばれたが、1人が不明となっている。
ステナの船主、スウェーデンのステナ・バルクの広報担当はAFPに、同船では全員の無事が確認されたと語った。
グリーンピース・リサーチ・ラボラトリーズの上級研究員、ポール・ジョンストン氏は、流出したとされるジェット燃料やシアン化ナトリウムについて「海洋生物への悪影響を非常に懸念している」と述べた。
映像は10日撮影・提供。(c)AFP/Lucie Lequier with James Pheby in London