【3月8日 AFP】アルペンスキーW杯のレース中に足を骨折したアレクシス・パンテュロー(フランス)は7日、来季に復帰する意向を表明した。ただし、得意種目の大回転に専念するという。

W杯通算34勝を誇り、冬季五輪でも3個のメダルを獲得している実力者のパンテュローは、「理想的なのは、自分が最も得意なことに専念することだ。この種目では常にトップを維持し、来季が始まってもトップ30に入っているだろう」と報道陣に語った。

1月にオーストリア・キッツビューエルで行われたW杯の男子スーパー大回転第5戦で、パンテュローは前日の大雨で状態が悪化した氷の溝にぶつかり、ひっくり返った状態で安全ネットに滑り込んだ。ヘリコプターで搬送された後、右膝の内側脛骨(けいこつ)プラトー骨折が判明した。

1年前の膝の靱帯(じんたい)断裂から復帰を果たしていたパンテュローは、けがを理由にキャリアを終わらせたくないと強調。来年開催されるミラノ・コルティナダンペッツォ冬季五輪への出場を目標に掲げ、「再び意欲を見いだす必要があった。昨季のけがほど深刻ではないと分かったとき、その意欲は前より簡単に戻ってきた」と述べ、1か月後にはレースを再開する予定だと付け加えた。

また、「来季が最後のシーズンになる可能性がかなり高い」とし、「ある意味でこの競技を一巡した。けがのおかげで、きょうはキャリアを終わらせないというモチベーションがあるし、五輪に向けて士気が上がっている」と意気込んだ。(c)AFP