小児性愛者の元外科医、息子の友達にも性加害 仏
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【3月8日 AFP】子どもを中心とした患者299人に対する性的暴行やレイプの罪に問われているフランスの元外科医ジョエル・ル・スクアルネック被告(74)は7日、自宅に遊びに来た息子の友達もレイプしていたことを認めた。
フランス史上最大級の児童性的虐待とされる本件の裁判は、西部バンヌで2月24日に始まった。
犯行は1989~2014年に複数の病院で、麻酔から覚めた時や手術後の検査中に行われたとみられている。被害者のうち256人は15歳未満。
性虐待が行われたとされる当時、被害者が未成年だったことを踏まえ、AFPは名前は明かさずSさんと仮称する。
Sさんは法廷で、1990年代前半に被告の自宅を訪れた際に受けた性被害について証言した。
当時6歳だったSさんは、母親と被告の妻がリビングで談笑している間に、被告に寝室に連れ込まれて「レイプ」されたと話した。
数週間後、Sさんがトイレに行った際、後ろから付いてきた被告が入ってきて再び性被害を受けた。
数か月後、被告は再びSさんを一人きりにさせようとしたが、Sさんはどうにか母親のところまで走って逃げ帰ったという。
被告は、公訴事実の多くを覚えていないと供述しているが、「トイレでの出来事」は覚えていると述べた。
さらに「(息子が)友達を(家に)連れてくる機会を最大限利用して性的虐待を行った」と続けた。
Sさんがトイレで性被害を受けた日のことについて、「機会をうかがっていると、小さなSがトイレに行くのが目に入ったので後を追い、私が説明した通りの行為をした」と述べた。
被告は法廷で、子どもたちが被害についてはっきり話せないように性的虐待中はできるだけ話さないようにしていたと供述。「自分のことしか考えていなかった」と続けた。(c)AFP