しつこい記者に「ミュート」ボタン? メディア規制を検討 アルゼンチン
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【3月7日 AFP】アルゼンチン大統領府は5日、ハビエル・ミレイ大統領を取材する記者を有権者に選ばせることを検討していると明らかにした。
マヌエル・アドルニ大統領報道官は同日、大統領府が会見室に「ミュート」ボタンの設置を検討しているという報道について尋ねられ、最初は否定したが、その後、冗談めかしながら「悪くないかもしれない」と述べた。
「(質問が)行き過ぎたらボタンを押す。特にマイクを手放さないときは」とし、「質問を何度も繰り返し、記者仲間も時間を奪われていると感じるような場合、決して悪い考えではない」と続けた。
一方でアドルニ氏は、ミレイ政権が大統領府での取材に関して「いくつかの変更」を計画していることについては真顔で確認した。
「(大統領府の記者団に所属する)ジャーナリストを国民の投票で選ぶ制度を検討している」とし、投票によって「自分たちの代表がそこにいると感じることができる」と一つの例を挙げた。
同じく報道機関と極めて対立的な関係にあるドナルド・トランプ米大統領も、メディア取材の在り方を見直そうと計画している。米ホワイトハウスは先月、トランプ氏を取材する記者の認定を、約1世紀にわたりその役割を担ってきた独立系の報道機関団体ではなく、政府側が決定する方針を発表した。
トランプ氏同様、自由至上主義者のミレイ氏は従来のメディアを迂回(うかい)し、SNSを通じて有権者と直接コミュニケーションを取ることを重視しており、就任以来15か月間、一度も記者会見を開いていない。ネット上でのミレイ氏の発信は支持者のグループによって拡散されている。(c)AFP