【3月7日 AFP】フランス北部の町ダンケルクで、毎年恒例の「カモメの鳴き声選手権」が開催された。大勢の参加者が、カモメの特徴的な鳴き声を誰が一番上手にまねできるか競い合った。

この大会はダンケルクで開催されたカーニバルの一環だ。カモメの仮装をした参加者たちが、壇上でぶら下げられたバナナとマイクに向かって絶叫に近い大きさでカモメの鳴き声を披露すると、観衆からは、どの参加者に対してもブーイングが沸き起こった。カモメの耳障りな鳴き声は、フランスではあまり好まれていない。

今年の栄冠に輝いたのは、出場名「ミッシェル・ポラムエット（Michel Pollamouette）」さん。フランス人歌手のミッシェル・ポルナレフさんと、フランス語でカモメを意味するムエット（mouette）をかけた名前で参加した。

「ポラムエット」さんは優勝が決まると「クレイジーだし本当に幸せで、信じられない。言葉では言い表せないぐらいの瞬間だ」と興奮気味に話した。

そして「世界チャンピオンになるというその裏側には、チームワークがある。私たちは職場の仲間や家族、友人からなる約20人のチームだ。今日チャンピオンになれたのはみんなのおかげだ」と話し、「彼は僕のマネジャーであり、ボーカルコーチでもある。彼のおかげだし、本当に心強い」として、カモのかぶり物を着けた男性を紹介していた。

映像は2日撮影。(c)AFP