【3月7日 AFP】英野党・保守党のケミ・ベーデノック党首は6日、量刑を決める際に被告人の民族性などの背景を考慮するよう裁判官に義務付ける新たなガイドラインの撤回を主張するシャバナ・マフムード法相を支持した。

4月から施行される新ガイドラインでは、民族的、文化的、宗教的少数派の被告人に判決を言い渡す前に、背景情報報告書が原則として必要になる。

新ガイドラインは、独立した第三者機関の量刑評議会が起草したもので、18~25歳の若者、女性、妊婦などのグループにも適用される。

労働党政権のマフムード法相は5日、新ガイドラインが本質的に不公平であることを懸念していると議会で述べた。

「私は民族的少数派の背景を持つ一員として、法の下での誰に対する差別的取り扱いも容認しない」「私の監督下、そしてこの労働党政権下では二層的な量刑アプローチは絶対に採用しない」と訴えた。

マフムード法相はX(旧ツイッター)で、量刑評議会に対し「不満を表明し、新ガイドラインの撤回を勧告する」意向を表明した。

野党・保守党のベーデノック党首はXでマフムード法相に対し、至急行動するよう要求。「シャバナ・マフムード法相が2層制の刑事司法制度を望まないのであれば、法律を変えるべきだ。保守党は彼女を支持する」「量刑評議会ではなく閣僚が決めるべきだ。労働党が本件を掌握すべきだ」と述べた。(c)AFP