関税戦争利用して権力保持 トランプ氏、カナダ首相を批判
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【3月6日 AFP】ドナルド・トランプ米大統領は5日にカナダのジャスティン・トルドー首相と「やや友好的な」電話会談を行った後、トルドー氏が権力にとどまるために米国との関税戦争を利用していると批判した。
トランプ氏はSNSへの投稿で、トルドー氏が「カナダ総選挙の実施日を教えることができなかったため、いったい何が起きているのかと不思議に思った。そして、トルドー氏がこの問題を利用して権力にとどまろうとしていると気付いた」と述べた。
トルドー氏は1月に辞任を表明。今週末に行われる自由党党首選で新党首が決まるまで職務を継続している。
新党首が次期首相となり、解散権を握ることになる。総選挙は10月までに実施しなければならないが、政治アナリストによればそれよりも早い時期に実施される可能性もある。
カナダの首相は5年の任期中いつでも解散権を行使して総選挙を実施できる。
トランプ氏は2期目をスタートさせた1月以降、トルドー氏と貿易やフェンタニルの密輸をめぐって口論し、険悪な関係にある。
トランプ氏がカナダからの輸入品に25%の関税を発動したのを受け、トルドー氏は4日、トランプ氏は「賢人」だが、関税は「非常に愚かな行為だ」といら立ちをあらわに述べた。
さらに、トランプ氏はカナダ併合を容易にするため、カナダ経済を崩壊させようとしていると主張した。(c)AFP