バンス米副大統領、英仏軍批判を否定
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【3月5日 AFP】J・D・バンス米副大統領は4日、ウクライナへの欧州平和維持部隊派遣構想を支持する国々の軍事力を嘲笑した発言について、フランスと英国を標的としたものではないと釈明した。
欧州諸国は、ウクライナとロシアの最終的な和平合意締結を支援する方法を模索しており、英仏はウクライナに平和維持部隊を派遣する用意があると表明している。
これに対しバンス氏は3日、FOXニュースのインタビューで欧州平和維持部隊派遣構想を、「30~40年も戦争をしていないそこら辺の適当な国が2万人」を派遣するとやゆした。
この発言に対して英仏政界から猛反発が起きると、バンス氏はX(旧ツイッター)で、こうした反発は「あきれるほどにでたらめだ」と主張。
「私はその(インタビュー)動画で、英国にもフランスにも言及さえしていない。両国は過去20年以上にわたって米国と共に勇敢に戦っている」と述べた。
一方で、ウクライナで停戦を監視する英仏「有志連合」構想に疑問を呈した。
「(内密または公的に)支援を申し出ている国は数多くあるが、有意義なことをできるだけの実戦経験も軍備もない」と批判した。
バンス氏はその後、米議会で記者団に欧州平和維持部隊構想が実際に解決策の一部となり得るかどうかを問われると、「英国とフランスが大きな役割を果たすことを申し出ている。これは非常に重要なのは明らかだ。われわれはこれを高く評価している」と回答。発言を後退させたようだ。
英仏は2001年9月11日の米同時多発攻撃の後、アフガニスタンで米国側で戦った。英国は2003年のイラク戦争でも米国率いる「有志連合」の一員として戦っている。(c)AFP