【3月1日 AFP】世界保健機関(WHO)は2月28日、コンゴ民主共和国(旧ザイール)西部で新たに広がっている原因不明の病気について、中毒の疑いが強いとの見方を示した。

WHOによれば、西部・赤道州では、今年に入って発熱、頭痛、関節痛、体の痛みなどを訴える人々が1100人近く確認され、60人以上が死亡している。

WHOで緊急事態対応を統括するマイク・ライアン氏はオンラインで行った会見で、原因については現在も調査中とした上で、エボラウイルス病(エボラ出血熱)やマールブルグ病などの検査結果は陰性だったと報告。

地元当局は村の水源に関係した中毒ではないかと疑っているとし、「明らかに、何らかの中毒が関係しているようだ」と付け加えた。

WHOによると、赤道州ボロンバ保健区域では1月に12人が体調不良を訴え、そのうち8人が死亡。2月に入ってからは、同州バサンクス保健区域で158人の症例が報告され、そのうち58人が死亡した。

さらに先週には、同区域で新たに141人の症例が確認されたが、これまでのところ死者は報告されていない。(c)AFP