千年の磁器の都で、開放的で包容力ある中国を体験
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【3月1日 Peopleʼs Daily】磁器は数千年の歴史を持ち、その文明は山や海を越えて世界に広がってきた。千年の陶磁器文化が息づく景徳鎮(Jingdezhen)を訪れれば、中国文明の開放的で包容力のある度量と魅力を強く感じることができる。
「景徳鎮国際陶磁博覧交易センター」には、世界中からおよそ1000もの陶磁器ブランドが集結し、陶磁器の取引を真のグローバルな事業に盛り立てている。「2024景徳鎮陶渓川春秋陶芸大集会」では、中国内外の芸術家や職人が集まり、様々な文化交流が行われた。
6万人を超す中国内外の「景漂(Jingpiao)」(景徳鎮に魅かれて遠くから来て滞在している人たち)がこの地で事業を立ち上げ、夢を実現している。工房や店舗、学校など、至る所で世界の友人たちを見かけることができる。
陶磁器は人びとを結びつける媒体である。今日の景徳鎮は開放的で、遠方から来た友人たちを受け入れ、多彩な芸術を融合させ、陶芸家にとって夢の街、中国文化を体験できる斬新な窓口となっている。
昨年8月、景徳鎮陶磁器を扱う公式販売店がドバイ・モール(Dubai Mall)にオープンし、景徳鎮の陶磁器はますますグローバル化が進んでいる。統計によると、2013年以来、景徳鎮の陶磁器の輸出量は毎年平均20パーセント以上の増加を見せている。
数千年もの間、景徳鎮の磁器は、地元を流れる昌江(Changjiang)から長江(揚子江、Yangtze River)に入り、世界へと運ばれた。16世紀の英国博物館の地図に描かれた中国には3つの都市しか記されておらず、そのうちの1つが景徳鎮だ。景徳鎮の当時の知名度をうかがわせる。
今日、景徳鎮はさらに開放的な姿勢で、世界に向けて陶磁器の物語を伝えている。
清朝の著名な陶芸家唐英(Tang Ying)の名を冠した「唐英陶芸工房」の「海外陶磁器文化体験センター」はイタリアなどにも進出している。「世界磁器インタラクティブ・マップ」は、世界中の数百の博物館や考古学機関のデジタルリソースを統合しており、クリックひとつで世界の陶磁器の「パノラマ」を散策することができる。
景徳鎮は中国初の「文化の試験区」として、陶磁器の文化的な発信力、魅力、影響力を高め続けている。
ところで、磁器は景徳鎮だけが本場ではない。福建省(Fujian)徳化県(Dehua)の明・清時代からの伝統磁器で、美しい白色が有名な徳化磁器は、「中国白・徳化陶磁」国際巡回展として、文化交流を行いながら、5年間で20以上の国と地域で展示会を開催する予定だ。
宋朝時代から浙江省(Zhejiang)竜泉(Longquan)地方で盛んに作られた青磁・龍泉窯の氷裂紋様は、北京冬季オリンピックのメダルに採用され、世界中のアスリートを魅了した。中国の陶磁文化は文明の相互交流の中で花を開かせている。
さらに、陶磁器のみならず、伝統の祭りから絵画や舞台芸能の魅力、無形文化遺産に至るまで、中国の優れた伝統文化は山を越え、海を越え、数え切れないほどのファンを獲得し、中国文化の魅力は世界で深く理解され、相互交流を通じた人と人との絆が深まっている。
交流と相互学習は文明の発展に不可欠な要件だ。他の文明と交流し、そこから学び、その長所を取り入れることで、旺盛な生命力を維持することができる。
景徳鎮は長い歴史を通じて、オープンな心で、常に新しい考えを受け入れ、新しい技術を試し、新しい美意識を表現してきた。開放的な包容力こそが、千年にわたる窯業の繁栄の鍵なのだ。
ペルシャから伝わった釉薬を塗布して焼く藍色の顔料「蘇麻離青(スレイマン、Sumaliqing)」が、景徳鎮の磁器に、生き生きとした青と白の磁器の伝説を生み出した。
口細の壺型の梅瓶、口細の円形の抱月瓶(Moon-shaped)、長めの頸部に耳状の取っ手のような飾りを付けた双耳瓶などの形状は、他の地域の様式を折衷的に取り入れたものだ。
清末から民国初期の著名な8名の磁器絵付け師「珠山八友(Zhushan bayou)」は、中国絵画の伝統の上に、西洋絵画の技法を吸収、応用することで、パステルカラーの磁器の創作を新たな高みに押し上げた。この「中と洋の融合」は、変化に富んだ素晴らしい芸術作品を生み出した。
今日、景徳鎮の開放的な物語は、これら芸術品と同様に精彩を放っている。
「陶渓川国際工作室」では、米国から来た「景漂」のマイケルさんが3Dプリンターをいじっている。彼は韓国や日本で学んだ絵画の技法と文化的要素を、自身の陶芸作品に取り入れている。
景徳鎮で「渡り鳥プロジェクト」が立ち上げられ、より多くの外国人アーティストが、この地で創作ができるようになった。起業家インキュベーションが連鎖的に広がり、異なる段階の起業家の発展ニーズに応えられるようになった。また「景漂の里」が創られ、外国人材に様々な分野の支援が提供されている。人材と知恵の結集で、陶磁器産業に新しい発展空間が開かれ、新たな可能性が生まれ、景徳鎮の陶磁器はその容貌、魅力、文化を絶えず豊かにし続けている。(c)Peopleʼs Daily/AFPBB News