糖尿病女児、インスリン投与されず死亡 両親と宗教団体関係者に禁錮刑 豪
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【2月27日 AFP】オーストラリアの裁判所は26日、糖尿病の女児エリザベス・ローズ・ストルースさん(8)に命をつなぐインスリン治療を受けさせず、「緩慢で苦痛に満ちた」死に至らしめたとして、両親を含む過激な宗教団体「セインツ」のメンバー14人に禁錮刑を言い渡した。
クイーンズランド州最高裁は先月、エリザベスさんの両親、教祖と他の信者らに対し、過失致死罪で有罪判決を言い渡していた。
セインツは、クイーンズランド州トゥーンバ市を拠点とする小規模な宗教団体。裁判所によれば、「信仰の中核」として神の治癒力を掲げており、信者が医療を受けることを認めていない。
エリザベスさんはインスリン治療を数日間中断された後、糖尿病の急性代謝性合併症「糖尿病性ケトアシドーシス」で死亡した。
マーディン・バーンズ判事は判決言い渡しで、「エリザベスさんは緩慢で苦痛に満ちた死を遂げた。あなた方全員に何らかの形で責任がある」と述べた。
母親のケリー・ストルース被告と父親のジェイソン・ストルース被告はいずれも、エリザベスさんに対する注意義務を怠ったとして、禁錮14年を言い渡された。
バーンズ判事は「エリザベスさんの死は、完全かつ容易に防ぐことができたという理由だけでも本当に痛ましい」と述べた。
教祖のブレンダン・スティーブンス被告には禁錮13年、他の信者らには6~9年の禁錮刑が言い渡された。
全員がジェイソン被告に対し、インスリンを投与しないよう故意に勧めたとして有罪となった。
法廷文書によると、ジェイソン被告は警察に対し、エリザベスさんは当初「飛び回って遊んでいた」が、その後数日間で「徐々に衰弱し始めた」と供述している。
ジェイソン被告と教祖のスティーブンス被告は、当時の精神状態からエリザベスさんの死を予見していたとは証明できなかったため、殺人罪では無罪となった。
被告らはいずれも弁護士をつけずに裁判に臨み、起訴内容を認めなかったため、バーンズ判事が被告らを代理して無罪答弁を行った。(c)AFP