【2月25日 AFP】代表曲「Killing Me Softly With His Song(やさしく歌って)」で知られる米グラミー賞歌手、ロバータ・フラックさんが24日、死去した。88歳。広報担当が発表した。

フラックさんは2022年、筋萎縮性側索硬化症(ALS)と診断されていた。

広報は、「家族に囲まれて安らかに息を引き取った」としている。死因は明らかにしていない。

フラックさんは1937年2月10日、ノースカロライナ州ブラックマウンテンでゴスペルを好む音楽一家の下に生まれ、首都ワシントン近郊のバージニア州アーリントンで育った。

子どもの頃から弾き始めたピアノに卓越した才能を示し、15歳でワシントンのハワード大で音楽に関する奨学金を得た。

クリント・イーストウッドさんが監督した71年の映画『恐怖のメロディ』で、バラード「The First Time Ever I Saw Your Face(愛は面影の中に)」が採用され、一躍スターに。同曲で72年、翌年にも「やさしく歌って」でグラミー賞最優秀レコード賞を史上初の2年連続で受賞した。

20世紀中盤の社会運動にも参加。「プロテストソングと言われるような曲、フォークミュージックもたくさん歌ったが、私は歌手としてたくさんの愛を込めて抗議活動を行った」と、生前に語っていた。

歌手で俳優のジェニファー・ハドソンさんは「史上最高のソウルシンガーの一人」と追悼。「ザ・ルーツ」のドラマー、クエストラブさんは「音楽に包まれてどうぞ安らかに」と、哀悼の言葉を寄せた。

イーストウッドさんの制作会社、マルポソ・プロダクションズはX(旧ツイッター)に2人の写真を添えて、「ロバータ・フラック、安らかに」と投稿した。(c)AFP