【2月25日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は24日、占領下のウクライナ領に埋蔵されている戦略的鉱物について、米国による投資を受け入れる用意があるとの考えを示した。

ドナルド・トランプ米大統領は、ウクライナに対してレアアースなどの資源権益の提供を求めている。

プーチン氏は、自国の資源に関する閣僚会議を開いた後、テレビ放送されたインタビューで、レアアースなどの共同開発に向け「米国をはじめとするパートナー国との協力に喜んで応じる」と表明。ロシアの埋蔵量はウクライナよりはるかに多いとし、希少な天然資源を有するシベリアや極東ロシアなどでの協力案を挙げた。

さらに「わが国は、いわゆる新たな領土、再びロシアのものとなった歴史的な領土にもパートナー国を呼び込む用意はある」とし、ロシアが軍事侵攻によって占領したウクライナ領に言及。

「かの地にも、ある程度の埋蔵量がある。新たな領土でも、米国を含むパートナー国と協力する用意がある」と語った。

また、トランプ氏が示したロシアと米国、中国が国防費を半減する案について、「良い考えだと思う。米国が50%削減し、わが国も50%削減する。中国も望めばこれに加わるだろう」とし、「交渉の用意がある」とした。

プーチン氏は昨年、2024年の国防費と安全保障費が国内総生産(GDP)に占める割合は約8.7%に達するとの見通しを示していた。

ロシアは2022年にウクライナへの侵攻を開始して以降、軍事費を大幅に拡大。経済は成長しているが、インフレにも見舞われている。(c)AFP