トランプ氏と民主知事が激論 トランス選手の女子スポーツ参加めぐり
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【2月22日 AFP】ドナルド・トランプ米大統領は21日、トランスジェンダー選手がスポーツの女子競技に参加することを禁止する大統領令をめぐり、東部メーン州のジャネット・ミルズ知事(民主党)と舌戦を繰り広げ、ミルズ知事は「法廷で会いましょう」と述べた。
共和党のトランプ氏はテレビ中継されたホワイトハウスでの州知事との会合で、今月署名した大統領令に言及。
「2週間前、私は男性が女子スポーツに参加するのを禁じる大統領令に署名した。このことに多くの民主党員が抗議しているが、続けてほしいと思っている。そうすれば二度と選挙で勝てなくなるからだ」と述べ、大統領令は「女性を守るためのもの」だと主張した。
続けて「あなたはそれ(大統領令)に従うつもりはないのか?」とミルズ知事に問い掛けた。
これに対し、ミルズ知事は「私は州法と連邦法に従っている」と答えた。
トランプ氏が「よろしい、われわれが連邦法だ。まあ従った方がいい。従わなければ連邦政府の資金援助を一切得られなくなる」と警告すると、「法廷で会いましょう」とミルズ氏は応じた。
トランプ氏は怒気を含んだ様子で「いいだろう。法廷で会おう。楽しみにしている。すごく簡単な訴訟になるはずだ。知事を辞めた後は自分の人生を楽しむといい。政界にはいられなくなるだろうから」と言い返した。
大統領令は、トランスジェンダー選手の女子競技参加を認めている学校への資金援助を連邦政府機関が打ち切ることを認める内容。
地方紙ポートランド・プレス・ヘラルドによると、メーン州当局者の一部は同州人権法に基づく州法を理由に、トランスジェンダーの学生・生徒が男子・女子どちらの競技に参加するかを選択できる政策を変えるつもりはないと述べている。
同紙によれば、ミルズ知事と同州の司法長官は、同州への連邦政府資金の拠出を拒否する措置に対抗すると表明している。(c)AFP