スペイン連盟前会長の「キス強要」 エルモソが判決に上訴の意向
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【2月22日 AFP】サッカー女子スペイン代表のMFヘニフェル・エルモソ(34)は、同国サッカー連盟(RFEF)のルイス・ルビアレス前会長(47)が自身へのキスの強要で有罪判決を受けた中で「上訴する意向」であると、21日に弁護士が明らかにした。
スペインを揺るがしたこのスキャンダルでは、検察がルビアレス氏に対し、性的暴行の罪で1年、事件を大ごとにしないようエルモソに圧力をかけた脅迫の罪で1年6か月、合計禁錮2年半を求刑していた。
20日に行われた裁判で、ルビアレス氏はキスによる性的暴行については有罪と判断され、1万800ユーロ(約170万円)の罰金を科されたが、収監は免れた。また、エルモソに200メートル以内に接近すること、および1年間連絡を取ることを禁止された。
一方、キス問題で科されたサッカー活動禁止処分へのルビアレス氏の異議申し立てについて、スポーツ仲裁裁判所(CAS)は21日、同氏の行動は「国際サッカー連盟(FIFA)の行動規定に対する複数かつ重大な違反」だとして棄却した。
エルモソへのキス問題を受けてFIFAは2023年10月、ルビアレス氏に3年間の暫定資格停止処分を科しており、今回の裁定によって、2026年10月までサッカー関連の活動を禁止されることになった。(c)AFP