ウクライナ国民はゼレンスキー氏を「嫌悪」 マスク氏、トランプ氏を擁護
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【2月21日 AFP】米実業家のイーロン・マスク氏は20日、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領が自国民から「嫌悪されている」と発言し、ドナルド・トランプ米大統領がウクライナ紛争の終結に向けた協議にゼレンスキー氏を含めなかったのは正しかったと述べた。
電気自動車(EV)大手テスラおよび宇宙開発企業スペースXの最高経営責任者(CEO)であるマスク氏は、自身が所有するX(旧ツイッター)でゼレンスキー氏を激しく批判。証拠を示さずに、同氏が「ウクライナ兵の死を利用した大規模な汚職組織」を運営していると主張した。
さらに、「ゼレンスキー氏はすべてのウクライナメディアを掌握しているにもかかわらず、大統領選で大敗することが分かっていたため、選挙を中止した。実際、彼はウクライナ国民から嫌悪されている」と続けた。
トランプ氏は先に、ゼレンスキー氏の支持率が非常に低いとする虚偽の主張をし、選挙の実施を求めた。マスク氏はこの発言を擁護し、その過程でウクライナに関するロシア側の主張を繰り返した。
一方、同日後に開催された保守政治行動会議(CPAC)に参加したマスク氏は、トランプ氏がウクライナ紛争について「非常に現実的」な見方をしていると評価。「彼は共感力に富み、本当に気にかけている」と述べ、批判的な姿勢をやや和らげた。(c)AFP