【2月20日 AFP】カナダのジャスティン・トルドー首相は19日、東部モントリオールで記者会見し、同国初の高速鉄道計画を発表した。路線はトロント─ケベック市間の約1000キロで、最高速度約300キロで結ぶ。首相は「カナダ史上最大のインフラプロジェクト」だと語った。

トロントとケベック市の間には人口の44%に当たる約1800万人が住む。高速鉄道は両市の間にある首都オタワ、モントリオールなどを経由する計画。首相によると、トロント─モントリオール間の所要時間が平均3時間となるなど、沿線各都市間の移動時間は現在の半分になる見込み。

アニタ・アナンド運輸相は、政府は設計・開発に向け初期費用として39億カナダ・ドル(約4100億円)を計上したと説明した。具体的なルートや駅の選定、規制対応などに充てられる。

建設工事終了のめどや総工費など詳細は明らかにされていない。

建設はカナダのプロジェクトマネジメント会社CDPQインフラやエンジニアリング大手アトキンスレアリス、エアカナダのほか、フランス国鉄(SNCF)などから成る企業連合が受注した。(c)AFP