【2月20日 AFP】米大リーグ(MLB)が、ストライクとボールの判定に異議を申し立てる「チャレンジ」を可能とする「自動判定システム(ABS)」を今春のオープン戦で試験導入する。

20日のロサンゼルス・ドジャース対シカゴ・カブス戦で初めて運用され、オープン戦の約60パーセントの試合で導入される。ただし、今季のレギュラーシーズンで使用される予定はない。

野球は1800年代の誕生以来、球審がストライクとボールの判定を担ってきたが、判定をめぐっては数多くの論争や騒動があった。

米大リーグ機構(MLB)で競技運営部門の副責任者を務めるモーガン・ソード氏は「競技にとって非常に大きな決定であり、全員の意見を聞きたい」と述べた。

ABSはオープン戦が行われる13の会場で導入され、全球団に使用するチャンスがある。

オープン戦では通常通り球審がストライクとボールの判定をするが、審判補助テクノロジーの「ホークアイ」が各打者のストライクゾーンに対する正確な投球位置を監視する。

球審の判定にチャレンジできるのは打者と投手、捕手のみで、選手は帽子かヘルメットをたたいてチャレンジの意思を伝える。

チャレンジ権は各チーム2回。チャレンジは球審の判定の直後に行われなければならず、ベンチにいるチームや他の選手の助けを借りてはならない。(c)AFP