【2月19日 AFP】外務省の安藤俊英・中東アフリカ局長は18日、アフガニスタンのイスラム主義組織タリバン暫定政権の高官と東京都内で面会し、人権の尊重を求めた。2021年のタリバン復権以降、代表団が日本を訪問するのは初めて。

外務省によれば、安藤氏はタリバンの高官に対し、「人権の尊重や包摂的な政治プロセスの推進」を求めたという。

外務省は面会相手の具体的な氏名を公表していないが、アフガニスタンのメディアは、代表団に高等教育および外交政策の担当者が含まれていると報じている。

タリバン暫定政権は、イスラム法を厳格に解釈し、公開でのむち打ち刑や処刑を復活させたほか、教育や就労、公共の場から女性を締め出しており、国連から「ジェンダー・アパルトヘイト」と非難されている。

公益財団法人「日本財団」はAFPの取材に対し、タリバンの高官数人を1週間日本に招いたと説明。招待の目的について、「アフガニスタンで女性や子どもが厳しい環境下で生活を強いられている」現状を踏まえ、「弱者に対する国際社会からの人道支援を幅広く受け入れる必要性を認識してもらうため」だとしている。(c)AFP