【2月19日 AFP】ドナルド・トランプ米大統領と実業家のイーロン・マスク氏の合同インタビューが18日、米FOXニュースで放送された。インタビューでは、2人が長時間にわたり互いを称賛し合い、トランプ氏が職権を乱用しているとの懸念を一蹴する場面もあった。

トランプ氏は、大統領復帰後わずか3週間で多数の大統領令に署名しており、一部には憲法違反の可能性があるとして差し止めを求める訴訟も相次いでいる。

番組が放送される数時間前にも、トランプ氏は連邦政府の規制機関に対するホワイトハウスの直接的な管理を拡大・強化する大統領令に署名したばかりだった。

トランプ陣営に対し2024年大統領選で最大の寄付を行ったマスク氏は、政府効率化省(DOGE)のトップに起用されている。

マスク氏は、トランプ氏の政策を実行する自身の役割について「技術者」だとユーモアを交えて説明。インタビューでは「テクニカルサポート」と書かれたTシャツを着用し、「DOGEチームの最大の任務の一つは、大統領令が確実に実行されることを確認することだ」と語った。

一方、トランプ氏は自身の政策が即時に実施されるべきだと強調し、その実現を支えているマスク氏を称賛した。

「大統領令に署名すれば終わりと思われがちだが、それだけでは終わらない。実際に実施されるとは限らない」と述べた。

さらに、連邦政府の官僚制度の中で政策の実行を妨げられることがないよう、マスク氏とDOGEチームが重要な役割を果たしていると指摘した。