中国テンセント、一部製品にディープシークを試験導入
このニュースをシェア

【2月17日 AFP】中国IT大手の騰訊控股(テンセント)は17日、新興企業「DeepSeek(ディープシーク〈深度求索〉)」の生成人工知能(AI)を一部製品に試験的に導入したと発表した。
ディープシークは先月、米国製AIに匹敵する性能を低コストで実現した「R1」を発表。それ以降、中国の大手企業が相次いでR1の製品統合を進めている。
テンセントは運営するSNS「WeChat」への投稿で、同社のAIアシスタントアプリ「元宝」の特定ユーザーがディープシークを試験的に利用できることを明らかにした。投稿によると、同社のAIモデル「混元」またはディープシークを選択し、質問できるという。
テンセントは、今後複数の製品へのディープシークの導入を検討しているとみられ、16日には国内版WeChatのAI検索機能でこれに気づいたユーザーもいた。
広報担当者はAFPに対し、同アプリの国内版で「ディープシークへの試験的アクセスを最近開始した」と確認した。
16日には中国のIT大手・百度(バイドゥ)も検索エンジンにディープシークを組み込み、「より多様な検索体験を提供する」と発表。中国のAI検索市場で競争が激化している。(c)AFP