【2月18日 CGTN Japanese】中国のアニメ映画「哪吒之魔童閙海(ナタ2)」が現地時間14日に北米で正式公開され、チケットがなかなか取れない状況が続いています。鑑賞したアカデミー賞審査員2人が「ナタ」の魅力を熱烈にアピールし、監督の餃子氏にアカデミー賞を狙うよう呼びかけたことが、中国のSNSで話題となり、検索ランキングの1位に上昇しました。

 アカデミー賞審査員を務める南カリフォルニア大学アニメーション研究・実践プロジェクトリーダーのシーラ・ソフィアン氏は、「前作の『ナタ 魔童降臨』は見たことがあり、続編も同じ水準だと思っていたが、『ナタ2』が制作デザイン、音響効果、音楽などの面でさらにレベルアップしているとは思わなかった」として、「映画の世界感に入り込み、一心不乱に見ていた」と話しました。

 文化の違いが映画鑑賞体験に影響を与えるかどうかについて、シーラ・ソフィアン氏は、映画の中のいくつかの細い部分は完全には理解できなかったが、鑑賞する上ではまったく影響はなかったとし、「米国の観客はこれらの文化的要素に興味を持つだろうと思う。さらには中国文化をよりよく理解しようという、良い刺激となるかもしれない」と述べました。

 もう一人のアカデミー賞審査員のアラン・エラソフ氏も、「中国人、特に中国の映画人は誇りに思って良い」と「ナタ2」を高く評価し、また、監督の餃子氏に「『ナタ2』が2025年のアカデミー賞にノミネートされることを楽しみにしている。そうなれば、あなたに投票するチャンスがあるから」と呼びかけました。

「ナタ2」は正式公開に先立って米国の多くの都市でプレミア上映され、チケットは販売開始直後に直ちに売り切れ、米国の観客からも高い評価を得ていました。

 ある観客は、「ナタ2」は中国文化を知る良い機会だとし、「『ナタ2』はあらゆる年齢層に向いていて、中国文化を知りたいと思わせる。映画全体はビジュアル的なインパクトがあり、CG動画の効果がとても美しかった」と語りました。また、「ナタ2」を見て、あまりの感動で涙を流したという観客は、「中国のファンタジーは本当に素晴らしい」と語りました。

 17日現在、「ナタ2」の累計興行収入(前売りと海外での興行収入を含む)は既に120億元(約2514億円)を超え、アジア映画として初めて世界歴代映画興行収入ランキング11位に入っています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News