ナワリヌイ氏獄死から1年、墓に追悼の列 ロシア
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【2月17日 AFP】ロシアの反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏が獄死してから、16日で1年となった。モスクワ市内の墓所には、極寒の中、1500人以上が追悼のため訪れた。
ウラジーミル・プーチン大統領の最大の政敵だったナワリヌイ氏は、昨年2月16日に北極圏の刑務所で死亡した。ロシア当局は同氏が刑務所の庭を散歩中に死亡したとしているが、当時の状況についてはいまだに完全に説明されていない。
AFP記者はこの日、モスクワのボリソフスコエ墓地にあるナワリヌイ氏の墓に大勢の人が訪れ、花を手向けているのを見た。長い列は午後3時ごろまで途切れなかった。
年金受給者のイワンさんは、墓参りは自分にとって「ちょっとした個人的な抗議」のようなものだと話した。
ナワリヌイ氏の妻でドイツに亡命しているユリア・ナワルナヤ氏は、報復される危険を冒してまで夫の追悼に訪れてくれた支持者に感謝の意を表した。
ナワルナヤ氏は、夫は死後も「人々を団結させ続けている」と話し、亡命したロシア人に対し、ロシア国内で抗議できない人々の代わりに街頭でデモを行うよう訴えた。
一方、ロシア政権寄りの複数のテレグラムチャンネルは、ボリソフスコエ墓地に行かないよう支持者に警告。墓地の門にある防犯カメラの看板の写真とともに、「行く予定はあるが迷っている人への簡単なアドバイス。行かないように!」と呼び掛けた。(c)AFP