バンス氏、「新しい保安官」トランプ氏の政策かざし欧州の移民対応批判
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【2月15日 AFP】J・D・バンス米副大統領は14日、ドイツで開催されたミュンヘン安全保障会議で、移民とポピュリスト政党、言論の自由に関する欧州の政策を批判し、「町にやって来た新しい保安官」だとするドナルド・トランプ米大統領の政策内容を繰り返した。
バンス氏は、欧州は主要な争点となっている自らの安全保障管理に「力を入れなければならない」と強調する一方で、主に文化戦争の問題で欧州連合(EU)加盟国を厳しく批判。
「ドナルド・トランプ氏のリーダーシップの下で町に新しい保安官がやって来た」と述べ、会場を驚かせた。ドイツのボリス・ピストリウス国防相は後に、この発言は「容認できない」と批判した。
バンス氏は欧州諸国を旧ソ連の「コミッサール(人民委員)」と呼び、表現の自由を抑圧していると非難。「欧州全域で言論の自由が後退していることを懸念している」と続けた。
トランプ氏は首都ワシントンで記者会見し、伝統的に米国の同盟国である国々に対するバンス氏の攻撃を後押しした。
「彼(バンス氏)の演説を聴いた。彼は言論の自由について語った。欧州は実際その通りだと思う」「欧州は言論の自由という素晴らしい権利を失っている」と指摘。「彼は移民についても語った。欧州は大きな移民問題を抱えている」と続けた。
ドイツのフランクワルター・シュタインマイヤー大統領は先に、トランプ氏の復帰以来、米独関係が急激に悪化しているとの考えを示した。
「米国の新政権の世界観はわれわれと大きく異なる」「確立されたルール、パートナーシップ、信頼関係を無視している」と指摘した。