商務印書館の「中国語訳世界学術名著双書」が1000点を突破
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【2⽉16⽇ Peopleʼs Daily】商務印書館(The Commercial Press)の「中国語訳世界学術名著双書」(以下、双書)は、最初の発行から42年を経た2024年に、発行点数が1000点に達した。販売数は累計で数千万冊に上る。そしてプラトン(Plato)の「国家」、ルソー(Jean-Jacques Rousseau)の「社会契約論」、トクビル(Alexis de Tocqueville)の「旧体制と大革命」、ケインズ(John Maynard Keynes)の「雇用・利子と貨幣の一般理論」などの古典的な作品は常に売れている。
改革開放の初期には学術書の需要が急増し、一時は「入手困難」になった。双書第1期の発表の際に商務印書館の当時の陳原(Chen Yuan)編集長は、「この双書の出版は、時代の必要だ」と指摘した。そしてヘーゲル(Georg Wilhelm Friedrich Hegel)の「美学」、ミニエ(Francois Mignet)の「フランス革命史」、アダム・スミス(Adam Smith)の「国富論」などの翻訳書が世に出て、若い学生の学術と知識を求める道を広げた。北京師範大学(Beijing Normal University)学術委員会の韓震(Han Zhen)主任は、「われわれの世代の研究者はこれらの本によって現代中国の学術規範を少しずつ確立しました」と述べた。
現在では、扱う分野がより豊富で、翻訳の質がより高く、視野がより広いことが双書の出版に求められている。双書にはかつて、「扱う原著は出版が1848年以前のもの」という不文律があったが、この「年代制限」は次第に緩和され、現在では1990年代の原著も扱うようになった。そして、西洋の著作が多かった状況も変化し、中央アジア、東南アジア、中南米などの古典的な著作が次々に取り上げられ、原語から直接翻訳されるようになった。
双書の人気の源泉は、選ばれた題材が的確であり、翻訳が優れていて、体裁が厳格であるだけでなく、さまざまな文明の古典的な作品を幅広く取り上げることにもある。商務印書館の陳小文(Chen Xiaowen)編集長は、選ばれた著作はいずれも各時代、各国、各民族の思想と文化の精華を代表する学術的な古典だと説明した。
商務印書館学術編集センターの李婷婷(Li Tingting)主任は、ある双書の翻訳者が述べた「名著を翻訳することは、二つの言語を対応させるだけでなく、二つの思想の対話でもあります」の言葉を印象深く記憶している。双書の仕事は、小は一つの言葉選びから、大はどの原著を選ぶかまで、時代の息吹を一貫して反映しており、その時期の中国人が人類の思想の成果をどのように認識しているかを著しているという。
中国社会科学院(Chinese Academy of Social Sciences)学科委員で元副院長の高培勇(Gao Peiyong)氏は、「名著の中国語訳は世界の学術の発展を知る窓を開き、われわれが開放的な態度で人類社会のあらゆる文明成果を参考にすることができるようにしました。そして、中国学術の現代化と世界化を推進しました」と述べた。
中国共産党商務印書館委員会の顧青(Gu Qing)書記は「中国の哲学や社会科学の自主知識体系を構築し、中国式現代化を推進するという高い目標からすれば、1000点は少なすぎます。仕事の規模が大きく、時間が長くかかり、困難なことは恐れません。われわれは2000点に向けて、帆を揚げて再び出航します」と述べた。(c)Peopleʼs Daily/AFPBB News